かっこいい会社紹介動画を作っても、反応がなければ意味がない
かっこいい紹介動画を作れば、「かっこいいね」「すごいね」と周囲から褒められるかもしれませんが、あなたが本当に求めているのは、『成果』ではありませんか?
今回の記事は、予算に余裕のある大企業向けではなく、限られた予算の中で成果を上げてこうとしている方への内容になっていますので、ご了承ください。
なぜ人にフォーカスするのか?
それは商品・サービスの差別化が難しくなってる時代だからです。どこからか商品を仕入れて売っている店舗の方は特に感じているのではないでしょうか。
商品・サービスの良さは前提条件にはなりますが、「あなたから買う」「あなたの会社から買う」理由を明確にし差別化する手段として、『人となり』を伝えて行くことが最大の差別化になります。
商品への思い、こだわり、理念などあなたの仕事に対する思いを伝えることで親しみを感じてもらい「この人から買いたい」「このお店から買いたい」を育てていくことが狙いです。
人で引き付ける会社紹介動画制作7つの重要項目
- 業績・実績を掲載する
- ミッション・理念を伝える
- 幼少期から成人までのストーリー
- 今の仕事を始めたきっかけ
- 経営の苦労とどん底
- どん底をどう乗り越えたか?
- 今後の展開・ビジョン
それでは詳しく解説していきます。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑴業績・実績を掲載する
業績・実績を伝える目的は、「これだけ良い商品を扱っている会社なら安心」「これだけお客様に喜んでもらっているなら安心」安心感を持ってもらうためにあります。例としては、
- 商品のシェア率や会社の規模
- お客様とのエピソード
- 権威づけ(表彰された、メディアに掲載されたなど)
こんな書き方をしてしまうと、「そんな大それたものなんてないよ」感じると思いますが、小さなことで構いません。誰かに必要とされている会社であると伝えられれば大丈夫です。常連さんに「なんで利用していただけるのでしょうか」と聞いてみたり、アンケートをとってみるのも手です。
※会社概要ではないので、いきなり退屈なコンテンツは避けてください。読んでもらえません。あくまでも求職者目線を忘れずに。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑵ミッション・理念を伝える
ここは「この会社は自社利益だけでなく社会のことも考えているんだ」と感じてもらい、そのミッション・理念に共感してくれる人だけを集めるの重要なところになります。
労働条件、給与、福利厚生面で大手に敵わないと、感じているのであれば絶対に伝えなければならないポイントになります。
「この人のところで働きたい」と共感してくれ長期的に働いてくれる人を集めたいですよね。しかし注意点があります。
どんなにミッション・理念を掲げていても、
そのミッションにたどり着いたプロセス・原体験がなければ”綺麗事”に聞こえてしまいます。
また「そんなに深く考えたことないなぁ」と思うようでしたら、以下をヒントに考えてみてください。
- 商品・サービスのこだわりから深掘りしていく
- どういった想いでビジネスをやっているのか
- どんな経営を目指しているのか?従業員にどんな風になって欲しいのか?どんな生活を手に入れてもらいたいのか?
- どんなところに課題を感じていて、どんな商品・サービスで解決して行きたいのか?
もしかしたら、すぐに答えが出ないかもしれません。でも焦らないで大丈夫です。
日々の業務の中で、少しづつ意識していって、あなたなりの答えを探してみてください。完璧でなくて「こんな感じかなぁ」で構いません。まずは意識することからはじめてみてください。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑶幼少期から成人までのストーリー
ここでは、子ども時代の話をすることで親しみを感じてもらうこと、人柄を知ってもらうことが目的になります。
自分の子どもの頃を話すのは、恥ずかしいと感じるかもしれませんが、ここでどれだけ自己開示できるかが、あなたに好印象を持ってもらえるかのポイントになります。
カッコいいことだけを言おうとせず、失敗や恥ずかしい出来事を積極的に話して親近感を持ってもらえるよう心がけてください。
「俺はこんなに凄いんだ」みたいな自慢ばかりにならないようにしてください。
その中に、今の仕事の原体験。仕事に就こうと思った経験があれば、それも話すようにしてください。
この体験経験があたからこそ、このミッション・理念にたどり着いたと印象付けることができます。
さらに今の価値観を持つきっかけもあれば、よりミッション・理念がよりリアリティを持って伝えることができます。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑷今の仕事を始めたきっかけ
どういったきっかけ(出来事)があって始めたのか?を打ち明けてください。
たまたまかもしれませんし、ちょっとした縁かもしれませんし、何か目標を持って主体性を持って始めたのかもしれません。
カッコつけることなく正直に当時のことを打ち明けてもらえれば大丈夫です。
その時の目標や期待など、あなたの心境をできるだけ具体的に話してください。そして、実際にやってみてどうだったかも話してください。
ここでは、出来るだけ順調な面に絞ることがポイントになります。もちろん嘘をつくことはNGですが、次の展開を際立たせるためにここでは順調な面だけにしておいてください。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑸経営の苦労とどん底
⑷のところで、順調な面に焦点を置いていました。ここからは、これまで苦労したこと、うまくいかなかったこと、その原因(心持ちの部分)を打ち明けていきます。
失敗、恥ずかしいこと、心の不安を打ち明けることはとても勇気のいることです。できれば誰にも話したくないですし、心の中にしまっておきたいです。打ち明けてバカにされたら…と不安を感じていると思います。
ここで、できればしまっておきたい失敗を打ち明けることで、求職者を感情を引き込みあなたの共感してもらうのです。
⑷で順調な面から、経営の苦労とどん底を知ってもらい、順風満帆ではなくたくさんの失敗や苦労を経験した経営者だと。だから、求職者の気持ちもわかると伝えていきます。
ここでの注意は、失敗、苦労、原因を外的要因のせいにしないことです。
「〇〇のせいで〜」「〇〇があったから〜」と書いてしまうと、求職者が実際に働くことになり、何かうまく行かないことがあったら「俺のせいにされるのでは」と感じさせてしまいます。失敗や苦労の原因を他責にせずに、「俺のこの甘い考え方、心持ちのせいで」など、自責として話すようにしましょう。
これまでを振り返って、最もどん底だったと思う時代の状況とその時の感情やエピソードを、積極的に打ち明けてあなたの人柄を伝えていきましょう。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑹どん底をどう乗り越えたか?
⑸でどん底だった経営が、どういったきっかけで変化したのかを描写していきます。
何かきっかけや出来事があったのか。それがもとで、どう心理が変わって、行動が変わり、結果が変わったのかをわかりやすく伝えます。心理面と行動面をしっかりと描写することで、いきいきと臨場感を持って伝えることができ、ストーリーに引き込むことができます。
そして、どん底を乗り越えて得た学びも忘れずに書いてください。
ここで得た学びが、⑵のミッション・理念とリンクしていると説得力が上がります。経営者の魅力を伝える一連の流れの中で、一番ドラマチックなところなので、「しっかり求職者に伝わっているかな」と意識しながら丁寧にわかりやすく仕上げていってください。
会社紹介動画制作の重要項目 ⑺今後の展開・ビジョン
現在に至った今、経営者として、会社としてどんなことに挑戦しているのか?今後これから何を成し遂げたいのか、社会に対しどんなインパクトを与えていきたいのかを伝えていきます。
ここでの注意点は『すでに行動していること』だけにしてください。いくら大きな目標を言掲げていても、目標の実現のための行動が伴っていなければ
「カッコつけたいだけなんじゃないの?」と思われてしまいます。
行動、挑戦していることだけに絞り、社会に対し未来のある会社であることを伝えます。ビジョン、目標を実現させる為に、人材が必要だと伝えて締めくくります。
経営者の魅力を伝えるコンテンツ作成の参考例
ご覧になったことあるかもしれませんが、プロフェッショナルの流儀(NHK)がとても参考になります。ほぼ同じような流れで構成されているはずです。この流れを外さないよう組み立てていってください。
人の魅力で引き付ける会社紹介動画制作の手順
- 自分が困難を乗り切った体験をピックアップ
- うまくいっていない時の悩み・不安、その時の感情を書き出す
- 変化のきっかけとなる出来事を書き出す
- どんな風に状況が好転し、最終的にどうなったのかを書き出す
- どんな信念を持つようになったのかを書き出す
- ストーリーでまとめる
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かっこいい動画、バズる動画もいいですが、まず長期的に会社の資産となる動画で足元を固めて言ってみてはいかがでしょうか?
制作の代行等のも行なっていますので、お気軽にご連絡ください。